マンデラ効果(マンデラエフェクト)

「ネルソン・マンデラは80年代に逮捕され、同じく80年代に95才で獄中死した」とする「マンデラ効果(マンデラエフェクト)」は、記憶の誤りや情報不足によるものです。
実際の事実は異なり、ネルソン・マンデラは60年代に逮捕・収監され、2013年12月5日にヨハネスブルグの自宅で亡くなりました。
95歳での死去は事実ですが、95歳で獄中死したのは帝銀事件の平沢死刑囚であり、ネルソン・マンデラではありません。
ネルソン・マンデラは1990年2月11日に釈放され、同年10月28日に来日しています。
報道でこれらの事実をご存知の方も多いでしょう。
「95才で獄中死した」というのであれば、来日後、再逮捕され、収監されたということになります。
したがって、「95歳で獄中死した」という話は、誤った記憶や誤った情報に基づくものであり、事実ではありません。
そのような誤りは、調査によって容易に解明されるものであり、それを疑うことなく受け入れることは、重大な誤認を招きかねず、非常に危険であると言えるでしょう。