「劇場版Z」はTVシリーズとは異なる世界

ZZの立場がないし、ひいてはガンダムUCもなくなってしまう

  • 20名以上に及ぶ声優の変更
  • キリマンジャロ編、ダカール編、ロザミア関係などの一部人気エピソードをカット
  • ガンダムΖΖに繋がらない結末

などの要因から、賛否両論の作品である劇場版Z。
ZZはカミーユの精神崩壊が物語の根幹を成す要素です。したがって、純粋なハッピーエンドで終わってしまっては、ZZの立場がありません。カミーユが精神崩壊してこそのZZです。
そして、ZZを葬り去ることは、プルシリーズの系譜であるマリーダ・クルスや量産型キュベレイ、クィン・マンサの発展型であるクシャトリヤらの存在を歴史から抹消することに繋がり、それはすなわち、ガンダムUCの物語そのものを消滅させることに他なりません。

無理やり解釈すれば

無理やり解釈すれば、結局その後、カミーユは精神崩壊し、同時にアーガマがシャングリラに寄港し、第一次ネオ・ジオン抗争が勃発と、ZZの立場が確立される可能性も考えられます。これによって、ストーリーの解釈が無理なく説明できるかもしれません。

富野監督の意図は

富野監督は、劇場版ファースト3部作⇒劇場版Z3部作⇒逆襲のシャアという流れを構築することを意図していました。そのため、劇場版Ζは、TV版とは異なるパラレルな展開としてとらえることが望ましいでしょう。