17 本試験での問題の解き方

今回が最終回です。
私は4度目の挑戦で、社労士試験合格を勝ち取りました。
働きながら資格スクールに通って勉強していたので、その大変さは身をもって知っております。
合格した年の勉強方法をまとめましたので、ぜひ参考にしていただければと思います。

できる問題から先に解くことが鉄則
解答の順番は自由です。
私は労働基準法から順番に解きましたが、健康保険法から、あるいはご自身の得意科目からでももちろん構いません。
難しい問題は後回しにして、できる問題から先に解くことをおすすめします。

授業でも教わっていない未知の問題の解き方
中には授業で教わらないマイナーな法律から出題されたり、最高裁の判例から出題されたりして、面食らう場合もあるかと思います。
そのような場合でも、努めて冷静に解くことが肝要です。
そのような問題を解くポイントは、以下の2点です。

  • その選択肢は常識的なことを言っているかどうか
  • 法の制度趣旨から類推する

おそらく出題者は、受験生が常識的な判断ができるか、日頃から法の制度趣旨を考えているかどうかを見たいということだと思います。

全ての設問に共通する解き方
「全て」「必ず」「いかなる場合でも」というフレーズが出てきたら、その選択肢は誤りであると判断してよいでしょう。
どうしてもわからない問題は、ご自身の直感で選んでもよいでしょう。
意外と当たっていたりします。
その直感を当てるためにも、日頃の徹底した学習が物を言うのです。
厳しい言い方をすれば、難しいと感じるのは、日頃から読解力を鍛えていない、法律を理解していない、「◯日以内」「◯割◯分」といった重要な数値を覚えていない、あやふやであるということだと思います。

できれば労働経済で1問得点
問題数が少ない労働経済は捨てて、法律で勝負するというのも1つの方法ですが、労働経済で1問は正解しておきたいところです。

落ち着いて解けば解けるはず
私の受験当時は、論文式から記述式に変わる境目の時で、本試験では数十字以内のミニ論文と、記述式(いわゆる穴埋め)の混合でした。
今は選択式で、設問中に答えが書いてあるわけですから、恵まれすぎていると言えるでしょう。
択一式も、落ち着いて解けば解けるはずです。
それだけの勉強を今までしてきたはずです。
私は、開始90分で全問解き終わり、見直しまで済ませました。

7割主義
社労士試験は全問正解しなくとも、7割得点できれば合格です。
残りの3割はできなくてもよいのです。
“ギリギリ合格”でも合格には間違いありませんが、できれば7割くらい得点して、精神的な余裕をもって合格発表日を待ちたいところです。

合格するかやめるか
受験生にはクリスマスも正月もゴールデンウィークもありません。
合格してから大いに遊びましょう。
試験でありますので、どうしても合格か不合格かという2種類に分かれるわけですが、動機はどうあれ、せっかく縁あって社会保険労務士なる国家資格を目指したわけですから、合格するまで続けてみてはいかがでしょうか。
合格するかやめるかの二択であると言えます。
皆様からの吉報をお待ちしております。