mRNAワクチン:DNAの残留が確認される

2023年2月16日、Anandamideというペンネームで投稿されているKevin Mckernan博士(Medicinal Genomics社)の実験報告が発表されました。

読者の皆様が理解しやすいように、前回の復習も兼ね、根本的な部分から見てみたいと思います。
このワクチンには何が必要でしょうか。
ⅿRNAワクチンなわけですから、mRNAが必要。
しかし、ただmRNAを入れても異物として認識されて除去されるだけなので、シュードウリジン化したmRNAが必要です。
保護するのにLNPも必要ですね。
次に進みます。
ならばそのmRNAはどうやって作るのか。
発現ベクターという難しい名称の物を使いますが、要は輪っかの形をしたDNA。
この輪っかの形をしたDNAを人工的に作り、合成酵素を加えてシュードウリジン化されたmRNAを作る。
簡単に言えば、輪っかにしたDNAからⅿRNAを作るということです。

mRNAは作れたからそれで良しというわけではありません。
mRNAですら逆転写して人間に影響を与える可能性があるわけですから、元のDNAは残せない。
全部は取り除けないものの、減らさないといけませんよね。
国の基準ですと約3000分の1。
これも根拠なく引き上げたものですが、最低でもそのくらいまで減らす必要があると決めた。
つまりこのワクチンは、輪っかのDNAからmRNAを作り、輪っかのほうを切断し、処理する工程のワクチンです。
DNAだけを処理すればmRNAワクチンはできる。
そうやって少ししかDNAが残らないようにしているのがこの図。

しかし最初の黒い部分、それが全く上手く行っていない、実際はDNAが取り除けていないことが発見された。

では、そのうまく行かない理由は何か。
それはmRNAとDNAが強固に結合していたからです。
ここからが本題です。
DNaseⅠはDNAに切れ目を入れる酵素です。
けれども、長いmRNAがDNAに強固に巻きついているとしたらどうでしょう。
たとえば、木に斧で切れ目を入れようとしても、その斧では切れないほど頑固なツタが巻きついていたら切れない。

DNaseIはⅿRNAを処理するものではないのでそうなります。
一応、切れ目自体は入っていることが多いでしょう。
しかし、充分に切れないため、基準を大幅に上回ってワクチンに大量のDNAが残ってしまっているのも、大きめのものが残ってしまっているのも確実。
そもそもなぜ強固に巻き付くのかと言えば、それは下図のGとCが互いに結合する性質を持つからです。

シュードウリジン化とコドン最適化(GC含有量増加)がmRNAワクチン技術の肝である限り、回避できないのです。
ファイザーワクチンもモデルナワクチンも、このGCが増やされています。
GCが増やされている理由はおそらく、ワクチン内に残ったDNAを検出しづらくするためでしょう。
皆、DNaseⅠでDNAは切断されていると思い込み、調べもしなかったし、調べたところで利権側なら発表しない。
発現ベクターのDNA配列を読まれても困るし、ワクチンを調べるのを禁止しているのも頷ける話。
どのみち効果がないことは最初からわかっていることですし、焼き畑農業のように数年間、一時的に稼ぐ方法としてはGCを増やしてDNAを検出できないようにしておけば十分だった。
一時的に稼げればいいやと思っていたのに、日本だけ今後も打つのは予想外だったといったところでしょうか。