社会保険労務士との出会い
その後は病院勤務の経験を活かし、民間の会社に転職し、そこでも医療系雑誌や論文集の扱いに携わりました。
しかし、何か人生の目標が欠けているように感じ、毎日が職場と家を往復するだけの日々でした。
その鬱屈とした気持ちを察したのか、社会保険労務士有資格者である上司から、社会保険労務士の資格取得を勧められました。
それまで社会保険労務士という存在を知らなかった私は、気分転換と何らかの学びになればと、資格試験スクールの社労士セミナーに参加しました。
すると、合格者の大半が勤務しながら取得していることを知ったのと、勤めている人と密接な関わりがある労働社会保険諸法令を扱う資格であるという点に興味を持ちました。
法学部を卒業したこともあり、法律系の資格を持ちたいという思いもあったため、受験することを決意しました。
合格までには4年の歳月がかかりましたが、それは国家資格の難しさと、資格試験に合格するためにはどのように努力すべきかを身をもって知ることができた貴重な経験及び自信となりました。
母の食道がんをきっかけにカウンセラーの道に
そんな中、私が30代半ばの頃、母が食道がんを患い、半日がかりの大手術を受けました。
私は社会保険労務士有資格者として、そのような大掛かりな手術を受けた場合には障害年金を受給できる可能性があることを知っていました。
執刀してくれた主治医もそのように助言してくれたのですが、母の心のケアまでは私にはできませんでした。
それ以降、友人や知人から、親を亡くしたり、自分自身が病気になったりといった相談が寄せられるようになりました。
法律の知識だけでは何もケアしてあげられないという無力感を感じ、心のケアについても学んでみようかと思い始めました。
再び病院勤務に
前述の民間会社を去った後、再び医療の現場で患者さんに向き合う機会を求め、病院勤務に戻りました。
今回もいわゆる大病院であり、配属されたのは末期がん患者が多数入院されている忙しい病棟でしたが、この経験は非常に有益でした。
私の母もがん患者だったため、私の話に共感してくださる患者さんも多く、その中で再びカウンセリングの重要性を認識し、学ぶことの意義を感じました。
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