金柑の煮汁

空気が乾燥する冬季、あるいは季節の変わり目になりますと、喘息が出やすい、咳き込む回数が増えるといった方も多いかと思います。
私の場合、リン酸コデインを服用してもステロイド吸入薬を使用しても、ほとんど軽快せず、それどころかますます憎悪するという、かなり重い喘息でして、そこで私が今も実際に行っている対策法をご紹介したいと思います。

作り方
まずは金柑の調達です。
東京ですと、八百屋やスーパー等で1パック250円~300円程度で買えると思います。

農薬が気になるのであれば、軽く水で洗い流すだけで、農薬残留物は十分に取り除かれるでしょう。
一度に大量に作って残りを保存しておきたい方は、金柑の頭に十字の切り込みを入れ、ヤカンに水と金柑を投入し、30分ほど煮込んで下さい。
残った煮汁は麦茶ポット等に入れ、冷蔵庫で保管しておけば、2週間程度、金柑も残ったらジップロックに入れて冷凍保存すれば、1年程度は持つと思います。
わざわざヤカンに入れて煮込むのは面倒、あるいは今すぐ飲みたいという方は、金柑を4分の1にカットし、


 

湯呑みに金柑と水を注ぎ、レンジ600Wで3分程度(目安)温めるだけですぐ召し上がれます。
吹きこぼれたら大変ですので、加熱時間は各自、適宜調節されて下さい。


 

温めますと金柑から甘みが出ますので、何も入れなくてもいいくらいですが、お好みではちみつを入れても美味しいです。
はちみつも安いものだと250g300円~400円程度でしょうか。
喉の粘膜の炎症を抑える金柑と、抗菌作用があるはちみつを使うことで、喉の乾燥や痛みを軽減する効果が期待できます。
金柑はそのまま皮ごと食べても特に害はありませんが、胃の調子が悪い、あるいは下痢しやすいという方は、食べずに破棄されてもけっこうです。
お薬に頼るのもけっこうですが、まずは気道の炎症を緩和されますと、だいぶ楽になるかと思います。
私も今では薬どころか喘息で病院に通うこともなくなりました。
さらには喘息発作時のみならず、風邪インフルエンザに罹った時などにも、ビタミン補給剤的な効力を発揮しますので、これはおすすめです。
もちろん、健康な方が飲んでも全く差し支えありませんし、美容と健康のためにも大変よろしいかと思います。
金柑はあらかじめカットしてラップに包んでタッパーに入れて持って行き、水はコンビニや自販機で購入すればいいだけですので、冬季に温かい飲み物が飲みたい時のみならず、冷え性なのに冷房の効いた社内でほぼ一日過ごさなくてはならない方にもおすすめです(下記、「効能」の項参照)。

効 能
金柑は古来から咳止めとしての効用や、喉の粘膜に対する抗炎症作用があると言われており、意外にも100gあたり80mgと、果物の中でカルシウムを多く含んでいます。
特に以下の各種ビタミンが豊富に含まれており、
ビタミンC…風邪対策、免疫力アップ、肌荒れ改善・予防、疲労回復
ビタミンE…アンチエイジング、肌荒れ改善・予防、血流改善効果、ガン予防、動脈硬化予防、心筋梗塞などの予防
ビタミンP(ヘスペリジン)…抗酸化作用、末しょう血管の強化、血流改善効果、血管強化、動脈硬化、心筋梗塞の予防、高血圧予防、血中コレステロール改善、抗アレルギー作用、発ガン抑制作用、メラニン色素の沈着を防いで美肌づくりのサポート、疲労回復
の効果があると言われています。
従って上述の通り、冷え性の方は血流改善効果が期待でき、美容にも繋がるというわけです。
ちなみに金柑のカロリーは100g71kcalとのことです。
一方、はちみつには、
ビタミンB群…肌荒れ改善、保湿効果
の効果が期待できると言われています。
はちみつは白砂糖に比べ、そのカロリーは3分の2程度と言われていますので、ダイエットにも効果的ですね。