人口密度と人流の感染拡大への影響:疑念と検証の余地

人口密度

感染や被害と人口密度は相関するという話がありますが、比較考察してみましょう。
世界で最も人口密度が高い国はバングラデシュ。

死者は下図の中で最低レベルで、感染も少ないことがおわかりでしょう。
人口密度や人口が問題なら、世界トップクラスの人口密度のバングラデシュは壊滅しているはずですが、逆に周辺国より被害は少ないです。


イギリスに比べたら、先住民が多く、免疫が弱いと言われたペルーもまだ良いほうであるし、アフリカはもちろんのこと、インドや世界トップクラスの人口密度のバングラデシュも全然少ない。

人口密度や人口とコロナの被害は初期的にわずかな相関があるだけで、被害度は相関しないと、2020年にドイツのIZA(労働経済研究所)によって既に結論付けられています。
人口密度は関係ないことはバングラデシュなどから証明されたということです。
要は免疫があるかどうかだけでしょう。
そんなことがあるはずがないと認めないのが日本の専門家であるわけですから、対策が逆効果で非科学なのは当然のことと言えます。

人 流

人流についても考察してみましょう。
下図は人の移動を表したグラフです。

コロナ初期で封鎖があった4月を除き、欧州全般で夏に移動が増え、冬に減り、また夏に向けて移動が増えています。
ワクチンで感染増のイギリスは、移動の上昇がやや鈍っていますが、人は夏に活発に移動し、冬は消極的であることは感覚的にもおわかりでしょう。
しかし、死者は逆で、夏に減少し、冬に増えます。
要するに、人の移動を大幅に増やしたところで夏なら死なないということです。
ここを説明できず、夏場に「対策を~」「無観客に~」と言っている時点で、完全に非科学だとわかります。
下の国立感染症研究所の論文データでも2020年7月22日からの「Go To トラベル」開始にもかかわらず、R(t)は下がり続けています。

つまり、人を普通に生活させ、遊ばせても影響がないということです。
これを専門家らが無理やり否定して報道しただけのことです。
世界を見ても日本を見ても、理論的にも人流と感染被害の相関などあるわけがありません。