⼊院連絡票→⼊院申込書
⼊院の⼿続きに関しては各病院によって多少異なるでしょうが、医師が「⼊院連絡票」を発⾏してくれますので、それを受け取り、医事課⼊院受付に行って⼊院⼿続きをします。希望する病室が空いていない場合は「⼊院申込書」を提出し、後⽇、病院から電話で⼊院⽇の連絡が来るという流れです。
印鑑も忘れずに
⾝の回り品以外に⼊院時に必要なものはどこの病院もだいたい、診察券、⼊院同意書、健康保険証、予納⾦、印鑑(シャチハタは不可)といったところでしょうか。最近は国の方針で印鑑不要を推進していますが、入院当日に記入する書類へ捺印を求められるケースもありますので、持参されてください。
注意点①健康保険証
健康保険証を医事課⼊院受付へ提⽰することになるのですが、この提⽰が遅れますと、その間は⾃費で⽀払うことになります。
注意点②予納⾦
予納⾦は部屋によって⾦額が異なります。たいてい、4⼈部屋で15万円〜という感じだと思います。詳細は各病院にお問い合わせください。その際、預り証を発⾏してくれますので、⼤切に保管しましょう。退院時にここから精算してくれるのですが、裏を返せば退院時まで返還してくれないということなので、注意が必要です。⼊院費⽤は1か⽉単位で請求されます。翌⽉10⽇前後に医事課職員が請求書を病室まで持って来てくれます。予納⾦からの清算を申し出ても、「退院時まで⼿を付けられません」と断られます。予納⾦とは別に、あらかじめ15万円ほど財布に入れておくか、医事課⼊院受付へ預けておくかにしたほうがよろしいです。通帳を家族に預かってもらい、必要な時に引き出してもらうという⽅法でも良いのですが、いちいち⾦融機関に⾜を運ぶ⼿間が省けます。これも預り証を発⾏してくれますので、⼤切に保管しましょう。
⼈⼯肛⾨の費⽤は⼊院費とは別料⾦
直腸がんで⼈⼯肛⾨を付けられる方は、⼈⼯肛⾨の費⽤は⼊院費とは別料⾦になります。⼈⼯肛⾨も⾊々な種類がありまして、形状によって料⾦も異なります。
⼈⼯肛⾨は、1⽇のうちにどれくらいの便が出たか、看護師さんが量の記録を付けないといけないので、1週間に1個だけ使うなどというわけにはいきません。4週間で2セット、計20個は使うと思います。⼈⼯肛⾨になると説明を受けた⽅は、あらかじめ、2~3万円/月ほど多めに⼊院費⽤を⾒積もっておきましょう。
⼈⼯肛⾨の現物は、業者の⽅が請求書と⼀緒に病室まで持って来てくれます。こちらも支払いは毎⽉10⽇前後です。コンビニ払いでもOKです。
ちなみに、4か⽉間⼈⼯肛⾨を付けると、障害4級になります。詳細は役所へお問い合わせください。
ベッド代を減額してもらう裏ワザ
ベッド代は⾮常に悩ましい問題です。一時個室に入院という場合もあるかと思います。裏ワザと⾔っては語弊があるかもしれませんが、ベッド代を減額してもらう⽅法もあります。詳しくは申し上げられませんが、カギを握るのは担当医の先⽣です。包み隠さず、ご家庭の経済状況をありのままお話ししましょう。⼤きい病院ですと医療相談室というのがありますし、役所や⾦融機関とも緊密に連携を取りましょう。我が家もあちこち駆けずり回りました。
領収書は必ず保管
各領収書は、生命保険や各種控除を申告する際、証拠になりますので、保管しておきましょう。⼊院時に買い物をした分のレシートや、交通費の領収書は、とりあえず1つの袋に⼊れて保管しておくことをお勧めします。あとは役所なり保険会社が判断してくれるでしょう。
⼊院証明書が必要な場合も
生命保険に加⼊している⽅は、退院後に保険会社に提出する⼊院証明書が必要になります。医師に書いていただくことになります。郵送⼿数料も含め、7千円~だと思います。
費⽤⾒積もりは多めに
以上、このように様々な雑費が発生します。あらかじめ多めに費⽤を⾒積もっておきましょう。