なぜカウンセラー資格も取ったのか?

これもまた多くの方から質問を受けるのですが、私が社労士に加えてカウンセラー資格を取得した最大の理由は、母の癌がきっかけです。
母は当時、11時間に及ぶ食道癌の手術を受けました。医師から「これだけ大きな手術をしたのだから、障害年金を受給できる可能性がある」と言われまして、確かに社労士としてもそう言えますが、当人の心の内までは何もケアしてあげられないということに強いもどかしさを感じました。法律の知識だけではカバーできない心のケアを学び、より深くクライアントに寄り添いたいという想いから、カウンセラー資格取得を決意しました。
残念ながら、母はその後、肺転移、骨転移を経て、2015年12月24日に永眠しました。しかし、私がカウンセラー資格を取得した時点ではまだ生存しており、結果を出す姿を見せることができたことは、私の心の支えとなっています。

そして、私と同じように喘息で苦しんでいる方の力になりたいという想いもありました。さらに、労働者や一般の方向けのカウンセラーは多い一方、経営者を専門とするカウンセラーがいないという話を聞き、そこにもビジネスチャンスを感じました。

現在は社会保険労務士会を退会し(退会すると「社会保険労務士有資格者」となる)、書類の作成・提出代行などの社労士の独占業務を行うことは叶いませんが、助言・指導などのコンサルティングは引き続き可能です。社会保険労務士有資格者とカウンセラーの二つの資格を融合させ、これまで以上に幅広い方々をサポートしていくことを志しています。