BCGの有意性

世界に冠たるBCG大国でありながら、抜きん出て結核患者が多いのは、ご存知の通り日本。
BCGを停止、廃止、接種していない国のほうが患者は少ないです。
同じ欧州同士でも、大昔にBCGを廃止したスウェーデンが有意に多いわけでもありません。

そのような意味不明な結果であるからBCGを廃止する国が多くなってきたわけでありまして、そこはデータ上、否定できません。
しかし一方で、

  1. 元から白人のほうが結核に強いというデータ、つまり人種の差
  2. 日本人には潜伏結核菌が多すぎて、これがどう作用しているかわからない

という2点があります。

何らかの理由で免疫が落ち、潜伏していた結核が発症することがありますので、人数が多ければ、欧米より結核患者が多くなります。
たとえ普段は大丈夫でも、癌治療やHIV、異常な免疫力の低下の機会があれば結核患者が増えます。
ましてや過去の感染を見ると、白人は当初から結核には強いわけですから、日本での蔓延はある意味、当然と言えます。
以上の理由から、今の世界データだけではBCGが結核に効果がないとは言えません。
そして、感染機会の問題が挙げられます。
現代社会では結核菌に狙って感染するのは難しい。
自然感染のほうが良い免疫が付く可能性はありますが、きちんと感染できないのでは無意味です。
言い換えると、いくらでも感染機会があるインフルエンザやコロナにはワクチンは無用ということです。
自然に生きていれば多くの人が風邪を引くわけですから、ただそれだけで良いのです。
免疫がある人は増える一方、ウイルスは一定期間で自壊し、それにより周期を作っていく。
指数関数的に感染が増えるなどという意味不明な理由で人災を引き起こしているだけのことです。
インフルエンザに関しても同様で、不活化インフルエンザワクチンより自然感染したほうが断然良く、接種すれば新型インフルエンザや他の感染症に罹りやすくなるだけです。
また、BCGは高齢者への接種で、肺炎を予防することもわかっています。

他、膀胱がんの治療にも使われますし、免疫強化、T細胞免疫を活性化する(反応性を高める)こともわかっています。
当たり前の事ですが、感染は悪ではありません。
むやみに風邪を恐れる必要はないということです。